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収納術 春からスッキリ 本棚や壁面、上手く使って(産経新聞)

 入学や進級、職場の異動など、年度末は荷物の出し入れが増える時期。これを機に家全体の収納を見直してみてはどうか。何かと忙しいが、できることから始めて新年度を少しでも気持ちよく迎えたい。(小川真由美)

 ◆思い出品は写真で

 収納に関する講演やカウンセリングを行っている収納カウンセラーの飯田久恵さんは「年末は大掃除と正月の準備で収納の悩みを解消できる人は少ない。荷物の入れ替えが多い新年度こそ、収納を見直すよい機会」と話す。家が片付かない人は、整理・収納・片付けの意味を混同している人が多いそうだ。

 飯田さんによると、整理=モノの要不要を判断する▽収納=モノの“家”を決める▽片付け=“家”から出したモノを戻す-の意味。例えば、子供の教科書や学校で作った工作、大人であれば既に終わった仕事の資料や道具を、保管するか処分するかを決める。思い出が詰まって捨てづらい子供の作品は決まったスペースに一定期間飾った後、子供に持たせて撮影して写真として保存。上級生の子供を持つママ友に保管方法を聞くのもよい。

 理想的な収納は、保管場所まで取りに行く歩数と取り出す手間が少ないこと。扉のある棚やふたのある箱は、インテリアを重視する部屋だけに使う。ぬいぐるみや絵本など不定形のものが多い子供の棚などで重宝するのは本立て。一つの段を細かく区切り、モノの“家”を決めると片付けやすい。空き缶など不要な入れ物を代用するのはNG。家具の寸法に合った道具でないと片付けが長続きせず、部屋が散らかってしまうという。

 ◆色や高さを工夫し

 イケア・ジャパン(千葉県船橋市)が提案するのは、部屋の壁一カ所に集約する壁面収納だ。

 同社は昨年夏からキャンペーン「収納問題、かたづけよう」を開始。独自に約1200人の子供を持つ30代女性に「丸一日自分のために時間を使えるときにしたいこと」を聞いたところ、エステや趣味に続いて3位に「家の片付け」が入った。PR担当の大畑智美マネジャーは「家が片付かない悩みは予想以上に深い」。他国と比べ、日本人は所有物が多いうえ、(1)カラーボックスなど小さめな家具が点在(2)北側の部屋が物置部屋化している-の2点が他国にはない特徴だという。

 東京・品川の八潮団地内に開設中の3LDKのモデルルームは、居間と和室、寝室で同社製の家具を使った壁面収納の具体例を展示している。例えば、リビングなら高さ192センチ、幅60センチ、奥行き40センチの棚を7つ、壁面いっぱいに横に並べる。テレビやDVD、本など居間で使いそうなモノを棚にすべて収納すると、他の大きな家具は食卓とソファだけになる。大きな家具だと圧迫感があるが、色は壁紙と同系色、高さは150センチ以上、天井とのすき間が狭いほうが圧迫感は少ないそうだ。

 モノに囲まれて生活する以上、収納は誰にとっても永遠のテーマ。自分なりのコツを見つけてみては。

                   ◇

 ■悩ましいのは衣類

 企業間トレードサイトのアリババが平成20年10月、持ち家に住んでいる全国の30~60代男女計300人に収納に関するアンケートを実施した。

 収納場所を取るのは衣類が最多で42・7%。布団(21・3%)、書籍・雑誌(9・3%)、おもちゃなど子供の物(5・3%)が続いた。収納で困る物(複数回答)は、衣類が1位で34%。2位は布団で26%、3位は書籍・雑誌で22・7%。上位3つが収納場所を取る物と同じ一方、かばん・バッグ(4位、13%)、祝い品などもらい物(6位、11・3%)といった整理や処分しにくいものも収納に困る傾向にあった。

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